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ひき逃げされた男性死亡 車41台が素通り

2012年03月19日

【新唐人日本2012年3月20日付ニュース】近日、中国河北省石家庄で酒に酔った男性が路上に倒れていたところ、ひき逃げされました。その後、41台の車が通りかかりますが、誰も止まってくれません。男性は42台目の車に再度轢かれて死亡しました。去年、広東省佛山市で発生した2歳の悦ちゃん事件の大人版だといわれています。


事故現場の監視カメラの映像を見ると、酒に酔った男性が路上に倒れています。最初の車に轢かれてから3分間、車を停めようと手を振っている人の姿が確認できますが、41台もの車が素通り。死者の娘は、“もし当時1台でも止まってくれれば、父親は死ななかったのに”と、やりきれません。

タクシー運転手の安さんは、“もし自分がこんな事に遭遇しても多分車を止めないだろう”といいます。証人が見つからなければ、助けたほうが疑われる可能性があるとも述べます。

タクシー運転手 安さん
「翌日には仕事があるし、家には家族もいます。毎日 調査に来られて、給料ももらえないのなら、家族の面倒も見られません。2ヶ月またはそれ以上かかかったら、お金も入ってこないし、生活も困るでしょう」

石家庄で教師を務める周さんは、本来人を助け、仁義を重んじるのは中華民族の伝統だったのに、今は共産党体制の下、助けたほうが逆に被害者に転じる事件が後を断たないため、誰も敢えて助けようとしないと嘆きます。

河北省石家庄教師 周さん
「私も以前 事件に遭遇した時、本心では助けたいのですが、敢えてできません。一部機構が信用できないので、つまり 社会環境が良くないのです。中国人の間には信用が欠乏しています。この体制下では信仰心の欠如、教育の欠如により 人々の心は冷め切り、どんな事に遭遇しても逃げようとします」

また、今の中国社会の問題は複雑すぎで、手のつけようがないと嘆きます。

新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/03/19/a674648.html. (中国語)



 

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